自分が保有している不動産持分の売却は自由に売約できる?知っておきたい基礎知識

両親がなくなってしまうと残された家族は、奈落の底に突き落とされたような気分になり深い悲しみに陥ります。
だがいつまでも悲しみに暮れているわけにはいきません。
四十九日を過ぎたころから遺産整理や遺産相続に動き出さなければいけないんです。
土地家屋など不動産の相続があり、兄弟が二人以上いる場合には遺産分割も行っていかないといけません。
しかしながらそこには複雑な家庭事情や相続にまつわる問題やトラブルが起きやすいのです。
そこでここでは不動産の相続にまつわる法律や、共同名義に不動産持分売却などについてご紹介します。

不動産の相続にまつわるトラブル

資産家にとって相続とは非常に争いの種になりやすく、骨肉の争いになりやすいと言われます。
資産家であると土地家屋などを所有し、それが膨大な広さや多くの物件になることも多いからです。
不動産評価格が億にものぼろうものなら、兄弟間で激しいバトルになってもおかしくありません。
しかしこれは資産家に限ったことではありません。
一般家庭でも不動産資産を持っている人は多く、実家の土地家屋の遺産分割で兄弟間で大変揉めることにもなるんです。
具体的には兄や姉夫婦が実家の両親の土地家屋で同居もしくは二世帯住宅で住んでいた場合、その後も兄夫婦はそこに住み続けることになるので遺産分割が兄弟間で難しくなります。
うかつに退去して売却して現金を分けてくれとも言えず、いったんは相続を兄弟で共有名義にして置いておくといったことも見られるんです。
一見すると平和的解決のお湯に思われますが、その後何十年とその土地家屋を現金などで分割されず、ほかの兄弟には一銭のお金も入ってこないといった問題になっていくんです。
このようになると兄弟間で分裂が起こり、骨肉の争いにまで発展してしまうこともあるわけなのです。
不動産相続にまつわるトラブルは誰の身にも起こり得ます。

共有名義と不動産持分の売却

両親から相続した土地家屋に兄や姉が住み続けている場合の兄弟間の遺産分与ですが、いったん共有名義に書き換えるだけにして置いておくという人が非常に多いです。
名義に自分の名前が記載されでは、それは間違いなく自分の資産であると公に認められる事であり、それを売却すれば評価格分のお金が自分の手元に入ってくるという安心感がもたらされます。
しかしこれで安堵して、その後何十年と年月が経過することがあります。
そしていざその不動産を売却し現金化してお金を分配しようとしても、兄弟の名義人全員の承諾が必要でなかなか売却の話が進まないことも多いです。
兄弟に一人でも不動産売却に反対すると現金化が難しく、分与が頓挫してしまうことも珍しくありません。
中にはあきらめてしまって、この世を査定ってしまう人もいます。
しかし共有名義の土地家屋であっても不動産持分に関しては誰の承諾もなしに自由に売却する事が可能なんです。
不動産持分を自己判断で自由に売却すれば現金が手元に入りますが、その後残された名義人の兄弟と第三者の名義人との間でトラブルや問題が生じていくことになります。
話し合いできちんと分割してしまうか、もしくは不動産持分を売却しさっぱりと解決してしまうか、そこはよく状況も極めて決断しなければなりません。

不動産持分売却後のトラブル

前述しましたように、兄弟間で遺産分割の話がうまくスムーズに運ばず、兄弟の中で誰か一人でも売却に反対するとその不動産を売って現金を分けることはできません。
そこで不動産持分だけを誰の承諾もなしに自由に売りさばき、現金を得る人もすくなくありません。
しかしながら名義人として残った兄弟は、第三者の名義人とその不動産を共同所有していることになってしまい、そこから様々なトラブルに発展してしまうことが考えられます。
最も多いいざこざは、第三者の名義人が、そこに住み続ける名義人に家賃総統のお金を毎月支払うように請求してくるようになります。
血を分けた兄弟ではないので、そこはシビアに家賃請求されるので注意が必要です。
もう一つ考えられるトラブルは、売買交渉をダイレクトに持ち掛けてくるということなのです。
いつまでも赤の他人同士が一つの土地家屋を共同で持ち続けるわけには行けないので、売却もしくは買取の交渉のテーブルに着くように迫ってきます。
最後にもう一つ考えられるのは、前述した交渉がうまくいかずに頓挫してしまうと、分割協議を法廷に持ち込まれることになっていきます。
裁判所から和解勧告を受けたり、競売や価格賠償に現物分割で分割するように導かれていきます。

まとめ

両親がなくなり土地家屋を相続することは、一見良いことのように思われます。
しかしそこには骨肉の争いやトラブルがつきものです。
兄弟間で不動産の遺産分与がうまく進まないと、いったん共同名義にしてしまい放置することも多々見られます。
だがこれは危険であり、なかなか分割されずに終わってしまうことになりかねません。
苦肉の策として不動産持分に関しては兄弟の同意なしに自由に売ることができ、現金を手に入れることが出来るんです。
その後、共同名義が第三者の他人に移るので、ほかの残された名義人の兄弟と第三者の名義人が法廷で争ったり、分割することになっていきます。